共感疲労とは|セラピストが疲れる理由とセルフケア

深呼吸をして一息つく男の子のイラスト こころの話

✍️ この記事を書いた人

しゅうや|22歳・リラクゼーションセラピスト
背骨にボルトが入っている元声優志望。某有名珈琲店でバイト掛け持ちの週6勤務。人を癒す仕事をしながら自分の疲れが取れないという矛盾と戦い中(笑)。
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お客さんには「今日はゆっくり休んでくださいね」って言ってるのに、自分は休憩中も気が抜けない。そんなことありませんか。

僕はリラクゼーションセラピストをしているんですが、人を癒す仕事をしているはずなのに、自分はちっとも癒されていないんですよね。お客さんの肩の力を抜く施術をした後、自分の肩がバキバキに固まっていることに気づいて、笑うしかなかったこともあります(笑)。

「セラピストなんだから、自分のケアくらい得意でしょ」と思われがちなんですが、実際は真逆だったりするんです。人を助ける仕事をしている人ほど、自分を後回しにしてしまう。

今回は、その矛盾がどうして起きるのかと、僕が実際に試してみて少しラクになったセルフケアの工夫をまとめました。


人を癒す仕事なのに、自分は全然癒されていない

お客さんに「深呼吸してみてくださいね」と声をかけながら、自分は休憩中スマホで仕事の連絡を確認して息を浅くしている。施術中は「無理しないでくださいね」と笑顔で言っているのに、自分は背中が張って痛いのを我慢している。

こういう場面、人を癒す仕事をしている人なら一度は経験あるんじゃないかなと思います。

「あれ、これおかしいよな」と気づいたのは、お客さんに渡した言葉をそのまま自分にかけてみたときでした。自分が一番、自分のアドバイスを聞いていないんですよね。気づいてからは、ちょっとした違和感がずっと残るようになりました。

疲れて休んでいる人
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共感疲労とは?バーンアウトとの違いも解説

この矛盾には、「共感疲労」というちゃんとした名前がついています。難しそうに聞こえるかもしれないですが、知っておくと「自分だけじゃないんだ」って思える言葉なので、軽く紹介させてください。

共感疲労|人の気持ちを受け止め続ける疲れ

共感疲労は、誰かの辛い気持ちや大変な状況に寄り添い続けることで、自分の心も一緒に疲れてしまう状態のことです。相手の感情に入り込みすぎてしまうほど、起こりやすいと言われています。

バーンアウト|頑張りすぎて燃え尽きる

バーンアウトは、いわゆる燃え尽き症候群のこと。まじめで責任感が強く、意欲的に頑張る人ほどなりやすいとされています。「ちゃんとやらなきゃ」が積み重なって、ある日ふっと心が空っぽになる感覚です。

ヘルパー症候群|誰かを助けることで自分の価値を感じる心理

そしてもう一つ、ヘルパー症候群というものもあります。誰かを助けることで「自分には価値がある」と感じてしまい、自分が助けられる側になることに抵抗を感じてしまう心理です。

💡 セラピスト目線のワンポイント

これ、特別な病気とか弱い人だけに起こることじゃなくて、人を支える仕事をしていれば誰にでも起こりうる自然な反応なんです。「自分がおかしいのかな」と思わなくて大丈夫ですよ。


共感疲労になりやすい人の特徴

共感疲労になりやすい人には、いくつか共通する特徴があると言われています。「じゃあ自分のケアもすればいいじゃん」と思うかもしれないんですが、これがなかなか難しいんですよね。

真面目で責任感が強い人ほど「自分が弱音を言ったらダメだ」というプロ意識が強くなりがちです。お客さんや周りの人を優先するクセがついていて、自分のことは一番最後になってしまうんですよね。

僕自身、予約が3件・4件と連続する日は、休憩を挟まずに次のお客さんに入ってしまうことがよくあります。脊椎側湾症の手術でボルトが入っているので、肩甲骨のあたりがズキッと張ってくるのが分かるんですが、それでも「今は自分のことより」って考えて、そのまま施術を続けてしまう癖があるんです。

「困っている人がいるのに、自分のことなんて」という優先順位の逆転が、知らないうちに当たり前になっていく。これが、人を癒す仕事をしている人ほど共感疲労になりやすい、大きな理由だと思います。

話を聞くセラピスト
Photo by Alex Green on Pexels

セルフチェック:こんな症状があったら共感疲労かも

「自分も当てはまるかも」と思った人向けに、共感疲労になっているときによく出てくるサインをまとめました。1つでも当てはまったら、ちょっと休むタイミングかもしれません。

  • 人の話を聞くと、自分まで気持ちが沈んでしまう
  • 休みの日なのに、ちゃんと休めた感覚がない
  • 人と関わるのが、急にしんどく感じる時がある
  • 前は楽しめていたことに、興味が持てなくなった
  • ちょっとしたことでイライラしやすくなった
  • 「自分なんてダメだ」と思うことが増えた

僕も施術後にふと「自分はダメなんだ」って思えてくる日があって、最初は「セラピスト失格だ」って自分を責めていたんですが、これも共感疲労のサインの一つだったんですよね。気になる症状が続く場合は、無理せず専門家に相談するのも一つの方法です。


共感疲労の対処法|僕が実際にやってみた小さな習慣

といっても、いきなり「自分を大切にしよう」と意気込んでも、何をすればいいのか分からなくなりますよね。僕が実際にやってみて、ちょっとラクになった習慣を紹介します。

  1. 休憩中はスマホの仕事関連の通知を見ない
  2. 寝る前に深呼吸をする
  3. 「今日もよく頑張った」と一言だけ自分に言ってから寝る

特に効果を感じたのは、深呼吸です。施術中にお客さんへ「深呼吸してみてくださいね」と声をかけるくせに、自分はずっと呼吸が浅いままだったことに気づいて、まずは一番試しやすい寝る前の数分だけ、自分にも深呼吸を試してみることにしました。試してみたら、肩や背中の張りが少しマシになる感覚があって、「ちゃんと効果があるんだ」って実感できたのが大きかったです。

セルフケアのお風呂とキャンドル
Photo by RDNE Stock project on Pexels

「ちゃんと休めない自分」を責めなくていい

正直に言うと、これをやり始めても毎回劇的に変わるわけじゃないです(笑)。それでも、「今、自分を後回しにしてるな」って気づける回数が増えたのは、僕にとって大きな一歩でした。

休もうとすると「こんな時間があるなら何かしなきゃ」という罪悪感が出てくる人、僕だけじゃないと思うんですよね。でも、人を癒す仕事をしているからこそ、自分が空っぽのままだと、誰かを癒す余裕もなくなっていきます。

まずは「休んでいい」と頭で分かることからで大丈夫です。気づけただけでも、ちゃんと一歩進んでいます。


まとめ

人を癒す仕事をしているからこそ、自分のケアが後回しになりやすい。それは弱さじゃなくて、頑張りすぎてしまう人に自然と起こることなんですよね。

今日お話しした内容をまとめると、こんな感じです。

  • 人を癒す仕事をしている人ほど、自分は癒されていないという矛盾を抱えやすい
  • その正体は「共感疲労」「バーンアウト」「ヘルパー症候群」と呼ばれる自然な反応
  • 真面目で責任感が強い人ほど、共感疲労になりやすい
  • 「自分はダメなんだ」「休めた感覚がない」などはセルフチェックのサイン
  • 休憩中の通知断ち・深呼吸など、小さな習慣から始めるのがおすすめ
  • 毎回劇的には変わらなくても、「後回しにしてるな」と気づけるだけで一歩前進

まずは今日、自分にかけた言葉を一つだけ、自分自身にもかけてみてください(笑)。

人を癒す前に、自分を後回しにしすぎませんように。
今日も1日、本当によく頑張りました。

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