人と比べてしまうのはなぜ?心理と、少し楽になるための考え方

こころの話

✍️ この記事を書いた人

しゅうや|22歳・リラクゼーションセラピスト
背骨にボルトが入っている元声優志望。某有名珈琲店でバイト掛け持ちの週6勤務。人の気持ちに寄り添うのは得意なのに、自分の気持ちを扱うのはへたっぴ。
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「なんであの人はあんなにうまくできてるんだろう。」

バイトで、同じ時期に入った人がどんどん仕事を覚えていくのを横目に、自分はずっとホールしか任せてもらえなかった時期があって。

悔しいというより、惨めだったんですよね。「なんで自分はこんなに遅いんだろう」って、比べるたびに自信が削れていく感じ。

この記事では、なぜ人と比べてしまうのかという心理的なしくみと、比べてしまったときに少し楽になれる考え方をまとめました。比べること自体をやめるのは難しいですが、比べた後の受け取り方が変わると、ずっとラクになります。


人と比べてしまうのはなぜ?心理的なしくみ

「比べてしまうのは自分の心が弱いから」って思いがちですが、実はそうじゃないんですよね。

人と自分を比べるのは、脳に備わった自然な働きです。心理学では「社会的比較」と呼ばれていて、人は「自分がどのくらいできているか」を測るために、無意識に周りの人と比べて判断しようとする。つまり、比べること自体は人間として自然な反応なんです。

落ち込むのは「上方比較」のとき

比べ方には大きく2種類あります。

自分より上だと感じる人と比べる「上方比較」と、自分より大変な状況の人と比べる「下方比較」です。

落ち込んでしまうのはほとんど上方比較のとき。「あの人はもうここまでできてるのに、自分は……」という感じですね。向上心につながることもあるんですが、タイミングや気分によっては惨めさの方が先に来てしまう(泣)

💡 セラピスト目線のワンポイント

比べてしまうこと自体は問題じゃないです。ただ、比べた後に「だから自分はダメだ」と結論づけてしまうのがつらさを大きくします。比べた事実と、その後の解釈は別物なんですよね。

考え込む人
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比べてしまいやすいのはどんな場面?

自分がどの場面で比べやすいかを知っておくと、「またこのパターンだ」と一歩引いて見られるようになります。

職場・バイト・学校での成長速度

同じ時期に始めたのに、相手の方が先に仕事を覚えていく。この場面はかなり比べやすいです。

冒頭でも書いたんですが、僕が一番しんどかったのはここでした。同じ時期に入った人がドリンクやキッチンを担当するようになった頃、自分はまだホールをうろうろしてて。「なんで自分はこんなに遅いんだろう」って、正直落ち込んでたんですよね(泣)

SNSを見ているとき

バイト帰りにクタクタの状態でXを開くと、同世代の「昇進しました」「旅行行ってきた」みたいな投稿が流れてきて、なんとなく胸がざわつくことがあって。

別に羨ましいわけじゃないんですよ。ただ、自分が消耗してるタイミングで誰かの「うまくいっている部分」を見せられると、勝手に比較が始まってしまうんですよね(泣)

SNSには基本的にうまくいっている瞬間しか投稿されません。そのキラキラした断片だけを見て「あの人は全部うまくいっている」と感じてしまうのは、自然な反応です。

年齢が近い人の話を聞いたとき

友人や同世代の人の話は特に比べやすくて、「本来なら同じくらいのはず」という前提が無意識にあるからだと思います。同年代の結婚や昇進、収入の話を聞いたとき、自分の状況と重ねてしまうのは自然な反応です。

スマホを見て落ち込む人
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少し楽になるための考え方5つ

比べることをゼロにするのは難しいですが、比べた後の気持ちの持ち方は変えられます。僕が実際に意識するようにして、少しラクになった考え方を紹介します。

① 見えているのは「一部」だけと気づく

他人の「うまくいっている部分」は目に入りやすいですが、その人の全体像は見えていません。SNSの投稿しかり、職場でテキパキしている様子しかり。

見えている一部分だけで「あの人は全部うまくいっている」と判断してしまうと、比較がアンフェアになってしまうんですよね。相手にも見えていない部分がある、と意識するだけで少し冷静になれます。

② 人それぞれ「ペース」が違う

バイトでの経験から、僕が一番実感したのがこれです。同じ時期に始めても、仕事の覚え方は人によって全然違います。先に覚える人がいれば、じっくり定着させていく人もいる。どちらが正しいじゃなくて、ペースが違うだけなんですよね。

「できる、できないは人それぞれある」と思えるようになってから、比べてしまったときの惨めさの刺さり方が変わりました。根本的に比べなくなるわけじゃないけど、「ペースが違うだけか」と思えると引きずりにくくなります。

③ 比べる先を「過去の自分」に変えてみる

他の人と比べる代わりに、「1ヶ月前の自分」「半年前の自分」と比べてみると、自分の成長が見えやすくなります。

他人との差は自分ではコントロールできないですが、過去の自分との差は自分次第で変えられる。比べる軸を変えるだけで、気持ちの向かう方向が変わってきます。

④ 「比べても何も変わらない」と気づく

これ、冷たく聞こえるかもしれないんですが、僕が一番救われた気づきでもあって。

比べ続けていた頃、「あの人の方が早い」と思うたびに気持ちが沈んでいたんですが、よく考えたら比べたところで自分のペースが上がるわけでも、その人の仕事が自分に来るわけでもないんですよね。

「比べても何も変わらない」と気づいてから、比べてしまったときに「まあそうか」と流せるようになりました。執着を手放す、みたいな大げさな話じゃなくて、ただ「あ、変わらないか」って思えるだけで十分です(笑)

⑤ 「今日できたこと」に目を向ける

比べることが習慣になると、できないことばかりに目が向きやすくなります。そのカウンターとして、「今日できたこと」を1つだけ見つけてみてください。

僕も同期に差をつけられてしんどかった頃、仕事終わりに「今日は遅刻しなかった」「オーダーミスしなかった」ってことを思い出してから寝るようにしていました。大したことじゃないんですが、それだけで「まあ悪くない一日だったか」って思えて、少し気持ちが落ち着いたんですよね。

大きなことじゃなくていいです。「時間通りに来られた」「ちゃんと挨拶できた」、それで十分です。

  • 見えているのは相手の「一部」だけ
  • 人それぞれペースが違う
  • 比べる先を「過去の自分」に変える
  • 比べても何も変わらないと気づく
  • 「今日できたこと」に目を向ける
穏やかにくつろぐ人
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まとめ

この記事で伝えたかったのは、

  • 人と比べてしまうのは心が弱いんじゃなくて、脳の自然な反応
  • 落ち込みやすいのは「自分より上の人と比べる(上方比較)」のとき
  • 職場・SNS・同世代の話が特に比べやすい場面
  • 「比べてしまった」事実と「だから自分はダメだ」という解釈は切り離せる
  • 比べる先を過去の自分に変えたり、「今日できたこと」に目を向けると楽になる

ということでした。

根本的に比べなくなるのは難しいけど、比べた後に「またか」と受け流せるようになるだけで、かなり変わってきます。

今日だけ、比べてしまったら心の中で「またか」とつぶやいてみてください。それだけでいいです(笑)

嫌われる勇気

岸見一郎・古賀史健 著

アドラー心理学をベースに「他者と比較することをやめ、自分の課題と向き合う」考え方を解説。「人と比べてしまう」悩みに一番効いた本です。

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比べてしまっても、あなたのペースはちゃんとそこにある。
今日も1日、よく頑張りました。

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